10,000冊PJ 23冊目「うわぁ~!これ学校で教わりたかった!!」と思ったベストセラー】
『嫌われる勇気』
著者:岸見一郎 古賀史健 発行日:2014/9/18
評価:★★★★★
読破冊数: 23/100冊
■こんな人におすすめ
・自分に自信がない
・現状を変えたいと思っている
・人から嫌われるのが怖い
・自由な生き方をしたい
・好きなことをして生きたい
■読むとこうなる
・今の自分を作り出したのは自分の選択、、、と現実を突きつけられる
・自分の心がどうしたいと思っているかと向き合うことになる
・嫌われることへの恐怖感が小さくなる
・勇気が湧く
・覚悟ができる
■概要
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。
■この本から学んだこと
①目的論と原因論
・引きこもりの話 ~トラウマは存在しない~
過去のトラウマのせいではなく、外に出たくないという目的を達成するためにめまいや頭痛を起こしている
「自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与えた意味によって自らを決定する」
・赤面症の女学生の話 ~彼女は赤面を必要としている~
彼女は大好きな片思いの彼がいるが、赤面症があるから告白できない。という悩みを抱えている。「この赤面症さえなければ、、、」
しかし、
彼女が一番恐れていることは、大好きな片思いの彼に振られること。
自分を否定され、自分の人間性を受け入れてもらえないこと。
赤面症がある限り、それを理由に告白しないことで、可能性の中に生きることができる。
振られても赤面症のせいにできる。
赤面症のせいで上手くいかない、と世の中への不満をそれのせいにできる。
逆にそれを治して世界が変わらなかった時、本当に彼女が向き合うのが怖かった真実と向き合うことになる。
その真実と向き合うのが怖いから全てを赤面症のせいにしている。
<アドラー心理学の考え方>
赤面症のせいで告白できない:×
告白して振られるのが怖いから赤面症でいる:○
②なぜ自己評価が低いのか ~その不幸はあなた自身が選んだもの~
自己評価が著しく低い。
自分を好きにならないでおこうと決心している。
それは人から嫌われるのが怖いから。
対人関係の中で拒絶・否定され、傷つくことを過剰に恐れている。
傷つくくらいなら対人関係に踏み出さない人間になってしまえばいい。
短所をたくさん見つけ、自分を嫌いになり、対人関係に踏み出さない人間になっている。
<アドラー心理学の考え方>
「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」
(宇宙に一人で生きることができればできるが、そんなことは不可能)
③なぜ不幸を選択してしまうのか ~競争の意識と劣等感~
対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れられない。
競争や勝ち負けを意識すると、劣等感が必然的に生まれてくる。
そうすると、他者や世界全般を敵だとみなすようになる。
他者の幸福を祝福することができないのは、
他者の幸福を自分の負けだと思っているから。
他者のことを「仲間」だと実感できていたら?
世界は安全で快適な場所に変わる。
対人関係の悩みも激減する。
<個人の回想>
テストで点数を競っているときは、相手がいい点を取っていると悔しかった。
部活で仲間が点を取ってくれた時は自分の成果じゃないのに心から嬉しかった。
この感覚の違いを意識していきたい。
④自由に生きるとは ~嫌われる勇気を持って生きること~
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の行き方を貫くことはできない。
(全ての悩みは対人関係の悩みで、対人関係から解放されることを求めている。しかし、宇宙に一人で生きることはできない。)
<感想>
相手の価値観ではなく、自分の価値観で生きるために「嫌われる勇気」をもつ大切さを学びました。
本当に考え方を変えてくれる本。
今の自分は自分が選択して、自分が作り出しているんだと思うと、
これからの自分も自分が望むように選択を変えていけば、今から作り出していけるんだと学んだ。
自分の望む姿を改めて見つめ直してみることの大切さを実感しています。